この記事は2011.01.14にteams前身サイト草野球オンラインのに掲載されたものを再掲載しております
取材2日目は、岐阜県養老町にあるミズノ テクニクス株式会社のバット工房へ。 同工房は、「現代の名工」にも認定され、バット作りの名人として有名な久保田五十一氏をはじめ、複数のクラフトマンが国内のプロ野球選手、メジャーリーガーのバットを中心にオーダーバットなど多く手がけている工房。
バット工房に到着し、バットの取っ手が付いた扉を明けると、そこには往年のプロ野球選手の使用済みバットから現役選手のバットまで、贅沢なバットコレクションが飾られている空間が出迎えてくれた。
ミズノ テクニクス(株)の施設内にあるバット工房の入口
ミズノアドバイザリープロスタッフのバットコレクションが飾られている。
球界を代表する選手のバットの中に、先日(2011年1月)野球殿堂入りを果たした 落合選手(現 中日ドラゴンズ監督)が使用した現役時代のバットもある。
メジャーリーガー・イチロー選手や松井選手をはじめ、
国内の現役プロ野球選手のバットなどが並んでいる。
数々あるバットコレクションに魅了されつつ、どんな新しい発見があるか期待が膨らむ中、工房内へつながるドアを開ける。
バット工房の通路はなんと野球のグラウンドがイメージされていた。
約2万本のバット用の木材が敷き詰められている。
ドアを開けると木の匂いと、木を削る音が広がる通路にいきなりバッターボックスが登場。そして、通路を歩くとピッチャーマウンドまで表現されており、昨日の取材したグラブ工房同様、随所に野球基地ならではの演出が施されており、ミズノ社の野球に対する熱い思いが伝わってきた。
そして、バット製造課の森さんから、製造前の丸太の選定から削りの工程、塗りの工程など、作業工程順に説明をいただいた。各工程では実際に作業現場にて詳しく説明をしていただきながら取材を行った後、編集長待望のビヨンドマックスの試打へ。
小雨が降る中、施設内にある芝生のスペースを使い、金属バット(スカイウォーリア)、ビヨンドマックスオーバル、最新のビヨンドマックスキングを使い、それぞれの特徴を体感。
編集長によるビヨンドマックスを使った、試打の様子。
飛んだボールは虹へと消えていったとする・・・予定だった。
最新のビヨンドマックスの飛距離を体感して驚きを隠せない編集長。「今回はティーバッティングでの試打だったので今度は実践で使ってみたい。」と先ほどまで降った小雨も上がり、空には編集長のボールの弾道を描くような虹が現れ、確かな手ごたえを感じていた様子だった。
試打を終え、いよいよバット名人によるバット作りの実演とインタビューが行われた。
いよいよバット作りの名人、久保田氏の実演とインタビューが行われる。
実演をいただきながら編集長のインタビューに丁寧に答えていただいた。
インタビューは実際にバット作りを実演していただきながら、編集長の質問に丁寧に答えていただいた。
インタビューを通じ、名人のバイタリティーあふれる口調、ユーモアな語りがとても印象的であったが、バット作りとなるとその目は「名人の目」に変わり、その鋭い眼差しで0.1mm単位を極め、まさにバット作りの名人として、誰にも負けないという強い意思が感じることができた。
そして、その夜は名人とともに会食をさせていただき、引き続き名人の想いをお聞かせいただくことができた。また、名人の仕事に対する考え方や木へ想いなどを通じ、人生の大先輩として多くのことを考えさせられるこれ以上ない有益な時間を過すことができた。
3日目の明日は、ミズノ本社(大阪市)のギャラリー見学をさせていただきミズノと野球の歴史を徹底取材します。
バット工房のレポートからインタビューまで余すことなくお伝えします! 後日のレポートを乞うご期待ください!
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