3回表・・・ウォーミングアップ【2】
肌寒く感じられる季節になってきましたね。前回お話したウォーミングアップの続きです。 ウォーキングと「ゆっくり」ストレッチで体が温まってきたらスピードのある動きのウォーミングアップをしていくことが必要です。 前回までのウォーミングアップだけではまだまだ準備不足・・・。 ここからのウォーミングアップはダラダラとやるのではなく「短時間」で「すばやく」草野球モードへ体を仕上げていきましょう!!
よくサッカーの選手がウォーミングアップの時にジョギングをしながらリズミカルな体操をしているのを見たことありませんか?? あれも動的ストレッチの1つです。 例えば・・・ ■バック走 ■サイドステップ ■体幹を捻る ■スキップ ■もも上げ ■肩回し など肩、肘、股、膝、足首の関節の曲げ伸ばし、腰の回旋運動をジョギングしながら行い筋肉を緩め関節の柔軟性を改善し可動域を広げていきます。 ジョギングと組み合わせながら「動的なストレッチ」を行っていきましょう。
注意点は最初から勢いよく大きく動かしすぎないこと。 筋肉は急激に伸ばされると逆に収縮しようとする伸張反射と言う性質があります。 最初から大きく「反動」をつけて行おうとするとこの伸張反射が働き、筋肉や腱に負担がかかり痛めてしまうことがあります。 最初は小さな反動で動かし少しずつと反動を大きくしていき最終的には関節の可動範囲いっぱいに動かしていくようにしましょう。
打つ時も、守る時も野球の場合は「走る」ことが必要なスポーツです。 短い距離を一歩目から全力を出し切るダッシュをウォーミングアップの中でしておくこと。 試合前に「全力ダッシュ」の準備をしていなかったため急激に筋肉へ負担がかかってしまいふともも、ふくらはぎが「肉離れ」をするケースが多く見られます。 守っていてボールに追いつこうとする場合、打って一塁へ走る場合、塁に出て盗塁をする場合など色んなケースからダッシュすることがあります。 「プレーを想定したダッシュ」をウォーミングアップの中でしておくことが良いでしょう。
①動きの中からダッシュする
・スキップからのダッシュ ・サイドステップから切り返してダッシュ ・バック走から切り返してダッシュ
②静止状態からダッシュする
・座った状態から立ちあがってダッシュ ・寝た状態から立ちあがってダッシュ
③「見て」ダッシュする
・ピッチャーが投げるのを見てダッシュ
・ボールがバットに当たるのを見てダッシュ
ピッチャーが投げたのを見て、バッターが打ったのを見て、相手がエラーをしたのを見て野球の場合は耳で聞いて判断するよりも「目」で見て判断して動くことが多いスポーツです。 ウォーミングアップの中にも「見て」判断し動きだすようなメニューを取り入れた方がより野球のための実践的なウォーミングアップになるでしょう。
その日の天気、気温、体調によって体が温まる時間は変わりますが2回裏でお話ししたウォーミングアップ(1)+ウォーミングアップ(2)、キャッチボール、トスバッティングも含めて 20~30分ぐらい時間をかけて体を仕上げてあげることがベスト。
大事なことは草野球をする前にしっかりと「汗」をかくこと。
個人個人にあった調整方法が必ずあります。
色々と試しながら実際の「野球の動き」を想定したオリジナルウォーミングアップを作り上げてみましょう。
くれぐれもウォーミングアップをしないでいきなりプレーはしないこと。
怪我をしないで楽しく草野球をするために・・・
しっかりと準備をして草野球にのぞみましょう!!