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5回表・・・草野球に多い怪我(3)



5回表・・・草野球に多い怪我(3)

もうすぐプロ野球も開幕!! 選抜高校野球も始まりますね。

草野球に多い怪我シリーズも今回が最終回。 みなさんも開幕に向けてしっかりと準備していきましょう!!




「ぎっくり腰」・・・なかなか辛い痛みですよね。 みなさんの中でも経験がある方がいらっしゃると思います。 腰の筋肉や関節に急激な負担がかかったときに起こる「急性」の腰痛のため「急性腰痛症」と呼ばれています。


急性腰痛症の場合でも・・・


1) 腰椎の関節である「椎間」の部分が炎症を起こす「椎間関節症」 2) 腰椎と腰椎の間にある椎間板が飛び出して痛みを起こしている「椎間板ヘルニア」 3) 腰の筋肉が肉離れのような炎症を起こす「筋筋膜性腰痛」


「関節の痛みなのか?」、「筋肉の痛みなのか?」同じ腰の痛みでも色んな原因が考えられます。 「打つ」、「投げる」、「走る」野球の動きは腰を「捻る」ことが多いスポーツ。腰は「捻る」動きに対しては弱い構造なっています。バッティングやピッチングの時に腰が「ピキッとなった」、「抜ける感じがした」など違和感があったら要注意。日常生活の中でも「くしゃ

み」、「重いものを持った」、「朝起きて顔を洗う」時などちょっとしたことで急性腰痛はなりやすく何度も繰り返す方もいます・・・


もし痛くなったらまずは「安静」。負担をかけないように痛みが引くのを待つこと。 ただ寝ている時でも痛みが強く出ることがあります・・・寝る体勢としては「横向き」に寝る方がと腰への負担は少ない。もし「あお向け」で寝る場合は、膝の下に座布団や枕を入れると痛みがやわらぎやすい。痛みが出ている時は炎症を悪化させてしまうためお酒はNG。入浴も控えてシャワーぐらいにしてしっかりとアイシングをしてあげることが必要です。


腰痛予防としては腹筋と背筋の筋力をバランス良くトレーニングし、ストレッチで体をほぐして筋肉の柔軟性を出しておく。重い荷物を持つときは「ひざを曲げて腰を下ろす」、「体にものを近づけて持つようにする」など日常生活の中でも気をつけていきましょう。




手首・指の痛みで多いのが「腱鞘炎」、「突き指」。 手首の「スジ」が痛い・・・前腕の筋肉に疲労がたまり張りすぎると、支えている骨にくっついている腱の周りに炎症が起きて手首の痛みが出てくるのが「腱鞘炎」です。


筋肉を骨に結び付けているのは「腱」と呼ばれる組織であり、この筋肉の端にある腱を「スジ」と呼ばれることが一般的に多いようです。 腱は筋肉に比べると血液の流れが悪いためなかなか痛みが取れにくい・・・ 痛みが出ている部分に熱感がある場合は無理に触らず冷やすこと。 前腕のストレッチ、マッサージで前腕の筋肉が硬い部分をほぐしてあげるのも手首の痛みに対しては効果的です。


突き指は、指先に大きな外力が働いた際に関節を安定させている靭帯に負担がかかり、靭帯の部分が捻挫、場合によっては断裂してしまう障害です。 内野手のイレギュラーバウンドの取り損ねや、キャッチーがピッチャーの投げた変化球を取り損ねて指を痛めることなどがあります。


「突き指は引っ張るといい」って聞いたことありませんか?? 引っ張る行為は損傷を強めることになるのでこれはNG。 突き指でも骨折を伴うものもあるため、「痛みがなかなかひかない」、「腫れがひどい」場合は早めに病院で診察してもらうようにしましょう。





スライディングなどで皮膚の表面が地面にこすりつけられると擦過傷(すり傷)になることがあります。 野球や屋外で行うスポーツに多い怪我の1つです。


傷口から土や砂などの異物が入り込むと感染を起こすため、傷口を水道水でよく洗い流すことが必要です。 異物を水道水でしっかり洗い流して取り除き、損傷した範囲が小さければ市販されている絆創膏を貼り保護してあげてください。


以前は傷口を乾燥させると治りが早いと言われていましたが、最近は傷口をしっかりと洗い流して傷の表面を「湿った状態」で維持してあげる方が治りが早いと言われています。



草野球に限らずどんなスポーツでもちょっとした怪我はつきもの・・・怪我の中にも「防げるもの」、「防げないもの」があります。 準備をして防げるものは防いで、防げないものに対しては怪我をした後のケア、処置をしっかりしてあげましょう。


楽しく草野球をするために・・・!!


 


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